苦労や絶望した経験がある人が知っている6つのこと

コラム

 この記事をクリックして今読んでいる方は、苦労や絶望を経験して生きる気力が少なくなっているかもしれません。「どうして私がこんな思いをしないといけないの!」「人生が辛すぎる!」と感じている人もいるでしょう。

 しかし、心は苦労を通して成長するようにできています。

 苦労した人は地位や財産などの形として実らなくても必ず人として成長しているはずです。むしろ苦労せずに地位や権力を手にいれたならば心の貧しい人になっていしまいます。

 アメリカの心理学者のマズローは自分らしさを求めて生きることを自己実現と呼びました。そして自己実現の過程で感じる苦労こそが人を成長させてくれると解いています。

1.努力だけではどうにもならない環境要因がある

 同じように努力してもうまくいく人といかない人がいます。

 成功の秘訣には環境や運の要素などがあり、想像を超えるたくさんのことが影響します。

 人生には、その人の才能や努力だけでなく、周りの環境・運・健康などの様々なことが影響しています。

 例えば、バブルの時代は何をしても成功しましたが、現代では不況の影響もあり、成功する人のほうが稀です。

 成功している人で謙虚さを忘れていない人は成功の秘訣を聞かれると多くが「運がよかった」と言います。

 実るほど頭が下がる稲穂かなと言葉あるように、その人が努力した事実はあるでしょうがそれでも運がよかったと言えるのは、その人が広い視野で物事を見ているからこそ言える言葉だと思います。

2. 人と比較しても仕方ない

 現在は格差社会です。日本でも今後はますます格差が広がると言われています。バブル期は皆中流階級と言われていましたがそれも終わりです。

 そもそも、生まれた時点でスタートラインが違うのです。

 マズローは、人と比較することは自己実現を妨げる大きな要素であると言っています。

 人と比べず、自分なりの幸せを手に入れようと努力することが大切です。

 苦労してきた人はどちらが上なんで気にしません。人にはそれぞれの良さがあり、目指しているものも違うのです。

3. 楽なときもあれば苦しいときもある

 人間万事塞翁が馬という言葉があります。簡単に言うと馬から転落して骨折したおかげで戦争に行かなくてよくなり、命拾いしたという話です。

 人生では幸福と思われたことが不幸となり、不幸と思られたことが幸福となり、人生の幸・不幸は予測できません。

 マズローはうまくいかないことがあっても仕方ないと受け入れることが心の成長に繋がると解いています。

4. 当たり前は当たり前ではない

 心理学研究家の小林正観さんは「淡々と過ぎていく当たり前の日常こそが幸せ」と言っていました。

 最近のニュースを見ると戦争や不況でその日生きているだけでも精一杯の人が多くいると感じます。そんな中で、最上とは思えなくても生活ができて、大きなトラブルもなく、住む家があり食事があたり前にとれる生活ができるだけでもとても幸せなことなんだと感じます。

 ですから苦労してきた人は過去を悔まず、未来を心配しすぎずに今を精一杯生きることの大切さを知っています。

5. 毎日が楽しいと人生が辛くなる

 苦労してきた人は、自分の生理的な欲求を満たすだけが幸せでないことを知っています。

 辛いことがあるから、楽しみもより楽しく感じられる。

 空腹だとどんなものでもおいしく感じることができますが、満腹ではどんなにおいしい料理でも口にするもの嫌になります。

 バランスが大事だということです。辛すぎず、麻痺しない程度の幸せがとてもいい状態だと思います。

6.本当に大切な人は、あなたが辛いときにいなくならなかった人

 あなたが成功しているときは人が勝手に集まってきます。その人はあなたからおこぼれを貰おうとしているか、利用しようとしている打算的な人が多いです。

 しかし、そんな人はいざあなたに価値がないと思うと離れてきます。

 本当に大切な人はあなたが辛い状況のときに利害関係なく、あなたを心配してきてくれる人です。

さいごに

 苦労はできれば避けたいものですが、それを経験したからこそ見える景色があります。その経験が人を強くし、深みのある人間にしていくのです。

 だからこそ、今つらい状況にいる人も、それが無駄ではないと信じてもらいたいです。

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